ウエスタンデジタル、HDDおよびフラッシュメモリー市場で データストレージの成長に焦点を当てた2つの独立した上場会社を設立

事業の分割によりHDDとフラッシュメモリー各事業の価値拡大を図る

SAN JOSE, Calif. - October 30, 2023

ウエスタンデジタル コーポレーション(NASDAQ:WDC)は本日、取締役会がHDD事業とフラッシュメモリー事業を分割する計画を全会一致で承認したことを発表しました。会社を分割し、各市場に特化した戦略的焦点を持つ2つの独立した上場会社を設立します。これにより、各フランチャイズがより競合優位性を保ち、革新的なテクノロジーと製品を開発、他に類を見ない成長機会を活用し、それぞれのリーダーとしての地位を拡大、さらに独自の資本構造でより効率的に運営できるようになります。また、この取引では、両事業にとって幅広い戦略的オプションも活用できるようになります。この分割は非課税方式で実施され、2024年後半の完了を目指しています。

ウエスタンデジタルのCEOデービット ゲックラーは、次のように述べています。「当社のHDDおよびフラッシュメモリー事業はどちらも、データストレージ業界の著しい市場の変化を利用できる優位な立場にあり、それぞれの事業に個別の会社として、各市場で機会を追求できる戦略的フォーカスとリソースがあります。重要なのは、これらのフランチャイズを分割することにより、ウエスタンデジタルの株主価値を大幅に高め、成長と投資のプロファイルが異なる2つの業界のリーダーとしての位置付けを確立することです。当社は、市場をリードするポートフォリオを構築し、フラッシュメモリーとHDDという個別の事業の立ち上げや過去数年にわたる独立した運営能力の確立などにより、それぞれの事業の運営効率を高めることで、すでに重要な基礎を築いています。また、現在当社には、この計画を成功させるために必要な製品、運営、財務面における強力な経営陣がいます。各事業は単独で成功するための揺るぎない立場を確立しており、本日発表したこの取り組みは、それぞれの会社の今後数年にわたる長期的な成長をさらに確実なものとするでしょう」。

ウエスタンデジタルは、包括的な選択肢を十分に評価した後に戦略的レビューを行った結果、その価値の最大化を実現するには、フラッシュメモリー事業をスピンオフすることが現時点での最善かつ実行可能な選択肢であると判断しました。その目的を達成するために、ウエスタンデジタルは、業界の状況が改善している今こそが、株主価値の創造に取り組む絶好の時期だと考えています。

「戦略的レビュープロセスの際に、ウエスタンデジタルの価値の向上につながる可能性のある戦略的取引を徹底的に評価しました。しかし、現在の制約を考慮し、ここ数週間の取締役会では、独立分割を実現することが、ウエスタンデジタルを発展させ、優位なポジションを獲得し、株主価値を高めるために最適な次のステップであることが明確になりました」とゲックラーは付け加えます。「現在、ストレージ業界は歴史的な不況サイクルから脱しつつあり、同業他社に比べ、各事業において過去数年間に行われたさまざまな変革の成果がはっきりと現れています。今後、2024年度が進むにつれ、両事業の市場環境は改善の兆しを見せ、当社はHDDとフラッシュメモリーの両方の投資と資産から、さらなる価値を引き出す戦略的機会に引き続き積極的に取り組んでいきます」。

分割の最終決定は、取締役会の承認、最終的な文書による契約の締結、取引の非課税措置に関する意見や裁定の受領、および慣習的条件の充足が条件となります。これには、米国証券取引委員会への適切な届出の有効性、監査済み財務報告の完了、資金調達の可能性などがあります。

ウエスタンデジタルは、2024会計年度の第1四半期決算のカンファレンスコールを10月30日月曜日の太平洋時間午前5時30分から開催し、このセッションで2つの独立した会社の設立について説明しました。このWebキャストと関連資料は、弊社ウェブサイトinvestor.wdc.comにてご覧いただけます。

ウエスタンデジタルの取締役会は、戦略的レビュープロセスの財務アドバイザーとしてQatalyst Partners、Lazard、J.P. Morgan、法律顧問としてSkadden, Arps, Slate, Meagher & Flom LLPを起用しました。

■ウエスタンデジタルについて
ウエスタンデジタルは、データを活用し、データの持つポテンシャルを解き放つという使命を担っています。フラッシュとHDDにおいて、メモリーテクノロジーの進歩に支えられ、私たちはブレークスルー・イノベーションと強力なデータストレージ・ソリューションを生み出し、その願いを実現できるようにします。そして私たちの価値観の核心として、切迫する気候変動に立ち向かうために、Science Based Targetsイニシアチブにより承認された壮大で高い炭素削減目標に一丸となって取り組んでいきます。ウエスタンデジタルおよびWestern Digital®、SanDisk®、WD®ブランドの詳細については、https://www.westerndigital.com/ja-jpをご覧ください。

将来の見通しに関する記述:
このプレスリリースには、連邦証券法で定義される将来予想に関する次の記述が含まれます:最終的な形式、タイミング、非課税ステータス、分割事業のその他の特性に関する、HDDおよびフラッシュ事業の潜在的な分割の結果と影響に対する期待、分割の取引を完了する能力、 分割した事業の長期的な業績、将来の機会および成功、事業を分割することによる株主価値の構築、データストレージ業界における当社の事業の位置付けと事業の運営効率、現在のデータストレージのビジネスサイクルの状態、市場の状況とそのような状況を活用する能力、分割およびスピンオフ後に最適な資本構成を達成する会社の能力、テクノロジーおよび製品の開発を実行する能力、2024年度第1四半期の財務結果。

これらの将来の見通しに関する記述は経営陣の現在の期待に基づいており、実際の結果が将来の見通しに関する記述で表現された、または暗示された結果と著しく異なる結果となり得るリスクと不確実性が含まれることがあります。将来予想に関する記述に表明または示唆される結果が実際の結果と大幅に異なる原因になり得る次のような主なリスクおよび不確実性が含まれています:HDDおよびフラッシュ事業の分割の実施に伴う運営上、財務上および法的な課題と困難、分割によって予想される利点を実現する能力、取締役会による分割の最終承認、資金調達の可能性、最終的な文書の締結、監査済みの財務報告の完了、特定の第三者からの意見および/または裁定の受領、必要な最終手続き条件をタイムリーに満たす能力、世界経済情勢の不安定性、インフレーション、金利の上昇と景気後退、世界的な健康危機への今後の対応とその影響、ビジネスおよび市場状況の影響、NANDおよびHDD市場のマクロ経済状況、発表された分割取引の影響(お客様とサプライヤーの関係、規制および契約上の制限、株価の変動、経営陣の注意が継続的な事業運営や機会から逸れることなど)、競争力のある製品と価格設定の影響、新しいテクノロジーに基づいた製品の開発と導入、新しいデータストレージ市場への拡大、コスト削減の取り組み、再編、買収、売却、合併、ジョイントベンチャー、当社の戦略的関係に関連するリスク、製造またはその他のサプライチェーンの混乱における困難または遅延、主要な従業員の雇用と維持、当社の債務およびその他の財務上の義務のレベル、主要顧客との関係の変化、サイバーセキュリティインシデントまたはその他のデータシステムセキュリティリスクによる侵害、損傷、または中断、競合他社による行為、国際紛争、テロ活動、変化する法律および規制要件の遵守および法的手続きの結果に関連するリスク、2023年8月22日にSECに提出されたForm 10-Kの年次報告書を含む、証券取引委員会(以下「SEC」)への提出書類に記載されている、注意が必要なその他のリスクおよび不確実性。これらの将来予想に関する記述は、現時点での予測を述べたものであり、過度に依拠すべきではありません。また、当社はこれらの記述を更新または改定し、法律で義務付けられている場合を除き、新しい情報や出来事を反映する義務を負いません。

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