ウエスタンデジタル、ゲノミクスシーケンシングの分野で UCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートおよび バスキンスクールオブエンジニアリングと連携

カリフォルニア州サンノゼ、サンタクルーズ - January 29, 2019

ウエスタンデジタルコーポレーション(NASDAQ:WDC、以下ウエスタンデジタル)は本日、コンピュテーショナルストレージ(様々なコンピューティング機能を搭載したストレージ)技術を活用したゲノムシークエンシングのワークフローを加速する複数年の共同研究開発契約をUCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートおよびバスキンスクールオブエンジニアリングとの間で締結したことを発表しました。この研究により得られる結果は、臨床ゲノム解析の高速化や大規模な高精度医療診断の実現につながることが期待されます。

現在のゲノム診断を活用したがんの特定および治療では、膨大なデータをコンピューターリソースに移すプロセスに時間がかかることがネックとなっています。UCサンタクルーズゲノミクスインスティテュート、UCサンタクルーズ校バスキンスクールオブエンジニアリング、ウエスタンデジタルの研究者は、コンピューター機能をデータストレージのより近くに持ってくることでがんの特定や治療のプロセスを高速化できると考えています。

ウエスタンデジタルはこの理論を大規模に検証する斬新なコンピュテーショナルストレージアーキテクチャーを模索しています。CTO Officeで先端システム・ソフトウェア部門を率いるロビン・オニールは、次のように述べています。「この新しいアーキテクチャーは、1つのコンピューターシステム内のコンピューター機能を複数のコンピュテーショナルストレージデバイスに分散させ、それぞれにストレージとカスタマイズ可能な計算資源を持たせるものです。データを計算機能の方に持っていくのではなく、計算機能をデータの方に近づけることで、よりメディアに近い場所で処理を行い、ゲノミクスデータへのアクセスの帯域幅を大幅に拡大するほか、各コンピュテーショナルストレージデバイスのカスタマイズされた並列計算機能を活用することが可能となると考えています。」

このたびの協業では、この新たなコンピューティングアーキテクチャーを最大限に活用し、コンピュテーショナルストレージデバイス全体におけるゲノミクスデータの最適なパーティショニングと配置に関する研究を実施します。また、各デバイス内でも、パフォーマンスの高速化やホストシステム要件の最小化に必要な中核機能の高速化の方法を研究します。これにより全般的な省電力化により総所有コストの削減につながることが期待されます。

コンピュテーショナルゲノミクスラボのディレクターで生体分子工学教授のベネディクト・パーテン氏は次のように述べています。「ゲノミクスデータは世界に存在するあらゆる種類のデータの中で最も急速に拡大しているデータの1つです。計算機能をデータの近くに持ってくることは、ソフトウェア層ではいくつかの世界的なゲノミクスの取り組みにおいてすでに主要な戦略として取り入れられています。ウエスタンデジタルのサポートや協力を得て、これをハードウェア層にも適用していきます。」

コンピューターサイエンス&エンジニアリング准教授のハイナー・リッツ氏は次のように述べています。「このプロジェクトは、UCサンタクルーズ校バスキンスクールオブエンジニアリングがウエスタンデジタルのエンジニアとハードウェア層で、コンピューターエンジニアリングの研究者とファームウェア層およびアーキテクチャー層で、ゲノミクスの研究者とアプリケーション層で密接に協業するという初めての取り組みとなります。」

ウエスタンデジタルはゲノミクスおよびコンピューターエンジニアリングの大学院生および研究者の連携チームに資金を提供するほか、UCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートがプロジェクトのデータを保存するための Ultrastar Data60プラットフォームを提供します。

ウエスタンデジタルのCTO、マーティン・フィンクは次のように述べています。「情報としてのデータの限界を高め、活用する人々に速やかに役立ててもらえる可能性を秘めたこの連携の取り組みに期待と熱意を持っています。業界をリードする企業として、データを活用する人々やシステムに貢献していく、より重要な役割を担うようになっています。この連携は、人材やアイディアを結集してゲノミクスデータの潜在性を高めるものです。」

バスキンスクールオブエンジニアリングの学部長、アレクサンダー・ウルフ氏もこの連携の取り組みを支援する意向を示し、こう述べています。「当学部はこの重要なプロジェクトでウエスタンデジタルと協業できることを嬉しく思います。この取り組みは、活力ある起業家精神の文化を育み、UCサンタクルーズ校の発明の普及を促進し、地域や世界に社会的、経済的利益を提供していくという当校の大きな目標に沿うものです。」

詳しくは、ゲノミクスシーケンシングクラウドによる診断や治療の迅速化に関するリリースをご覧ください。

 

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ウエスタンデジタルについて
ウエスタンデジタルは、データ社会が発展する環境を創造し、かつてなく多様化するデータの保存、保護、アクセス、変換に必要なイノベーションを推進していきます。先進的なデータセンターからモバイルセンサー、パーソナルデバイスまで、データが存在するあらゆる場所において、業界をリードするウエスタンデジタルのソリューションはデータの可能性を広げます。
ウエスタンデジタルは、Western Digital®、G-Technology™、SanDisk®、Upthere™およびWD®のブランドでデータ・セントリック・ソリューションを展開しています。

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UCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートについて
工学や物理生物学など3学部の様々な分野の研究者で構成されるUCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートは、世界のゲノミクスデータを解放し、医療や進化生物学の解明を促進するUCサンタクルーズ校の取り組みを主導しています。その基盤、技術、研究者により世界が一丸となり、データ主導型の命を救う治療を創出、展開し、環境保護の取り組みを革新します。

バスキンスクールオブエンジニアリングについて
UCサンタクルーズゲノミクスインスティテュートの拠点となるUCサンタクルーズ校バスキンスクールオブエンジニアリングは教育、研究、研修の比類ない機会を提供します。教員および学生はデータサイエンス、ゲノミクス、バイオインフォマティクス、バイオテクノロジー、統計モデリング、高性能コンピューティング、サステイナブル工学、人間中心型のデザイン、コミュニケーション、サイバーフィジカルシステム、光エレクトロニクス、フォトニクス、ネットワーキングといった領域の21世紀の重要な課題に対する新たなアプローチを模索しています。絶えず変化するテクノロジーから生まれる斬新なツールを活用し、生体分子工学、コンピュテーショナルメディア、テクノロジー&インフォメーションマネジメントといった新たな工学アプローチや学問領域を切り拓いてきました。

ディスクロージャー・免責事項
上述の内容は契約に関する発表のためにウエスタンデジタルが作成したものであり、ウエスタンデジタルの意見が反映されています。本資料の内容はウエスタンデジタルやその製品をカリフォルニア大学の理事会であるThe Regents of the University of Californiaやその役員、代理人、職員が支持しまたはエンドースしたものとは解釈されず、またそのように示唆されるものでもありません。

この契約のもとでは、UCサンタクルーズ校の教員であるベネディクト・パーテン(Benedict Paten)とハイナー・リッツ(Heiner Litz)にはウエスタンデジタルからの報酬の支払いはありません。

■ Forward-Looking Statements
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